高周波電磁界の環境測定/解析に　【 SRM-3006型セレクティブメータ】

Narda Safety Test Solutions GmbH 社製 高周波電磁界測定器 SRM-3006 セレクティブメータ SRM-3006型は、人体防護を目的とした、9kHzから6GHｚの電磁界測定に最適 なスペクトラムアナライザです。専用の3軸式プローブを使うことにより等方性測 定が簡単に行え、結果は絶対強度、あるいは人体防護のガイドラインとの相対 値として表示できます。また、1軸式プローブを使えば、より詳細な測定が可能と なり、人体防護だけでなく電子機器近傍におけるエミッション測定にも活用され ています。スキャン速度が速いため、変化の早い信号でも取りこぼしが少なく、 測定時間も短くて済みます。さらに、本体のノイズレベルは-130dBm（1kHz RBW、≤30MHz）と十分低いため、微弱な信号でも測定できます。メモリを搭載し ているので、測定データは本体に保存することができ、パソコンにUSBで転送で きるので大変便利です。 ドイツNarda Safety Test Solutions社は、人体防護を目的とした 電磁界測定器を作り続けてきた、世界のトップメーカーです。 ■ 等方性（3軸）測定 ■ ノイズレベル-130dBm(1kHz RBW、≤30MHz) ■ 高速スキャンで信号の取りこぼしを減らし、測定時間も短縮 ■ ICNIRP、電波防護指針など人体防護ガイドライン搭載、 相対評価（%表示）可能 ■ 電界、磁界、電力束密度の単位で表示 （V/m, A/m, dBμV/m, mW/cm2など） ■ UMTS P-CPICH復調モード（オプション）で UMTSセルの測定、最大放射量の見積 ■ LTE-FDD/TDDモード（オプション）で パイロット信号情報と最大放射量の見積 ■ スコープモード（オプション）で、パルス信号の時間軸測定 ■ メモリ搭載、測定データの保存可能 ■ USB接続でPCからのリモートコントロール可能 ■ 優れたイミュニティ特性 ■ バッテリで約2.5時間動作可能 ■ GPS内蔵 1

SRM-3006 セレクティブメータ セレクティブメータSRMは、高周波電磁界の安全評価や環境 測定を行う、 コンパクトで、周波数解析可能な測定器です。ラジオやテレビ放送、携帯 電話、工業用周波数など、長波から最新の通信方式までの周波数帯域を カバーし、国際または国家標準に従って電磁界曝露レベルを評価します。 オフィス、工場、公共の場、あるいは自宅－電磁環境が未知であっても、 SRMを使えば人間の安全に関連している電磁界の発生源の概要が容易に 測定できます。いくつかのサービス事業者がアンテナを設置している'共有サイト'など、電磁環境が既知の場合、SRM は全サービスの合計曝露量とともに、各サービスの割合、あるいは標準に対する各サービスの相対値を表示します。 ユーザは、サービスをチャネル単位に分けて、個々の寄与率を測定することができます。また、サービスの周波数帯 域全体の合計値を計算し、その絶対値あるいは標準に対する相対値を表示することも可能です。 スペクトラム解析モード 設定した周波数範囲（接続するプローブによる）の周波数解析を行います。 スキャンが高速なので測定時間も短縮できます。RBWは10Hzから20MHｚの 間で選択可能です。現在値、最大値、6分間平均値などを同時に表示する ことができます。人体防護ガイドラインも同時に表示できるので、フィールド での評価も容易になります。 マーカ表示、拡大機能、指定した周波数範囲の積算値計算、周波数と強度 を数値で一覧表示するピークテーブルなど、フィールドでの測定結果の評 価に有用な機能を搭載しています。 安全性評価モード サービステーブル（周波数帯域のリスト）を基に、サービス毎の電磁界強度、 あるいは人体防護ガイドラインとの相対値をリスト形式で表示します。複数の 周波数帯域を設定できるので、それぞれの比較が簡単です。測定対象とな る周波数範囲はユーザが任意に行えます。 バーグラフ表示では、各サービスの最大値、平均値、最小値を表示します。 どのサービス（周波数帯域）の強度が大きいかを視覚的に確認することがで きます。 レベルレコーダモード あるひとつの周波数における電磁界強度の時間変化を測定し、数値で表示します。測定 帯域幅は最大6MHzまで設定ができ、W-CDMAなどの信号も個別に評価することが可能 です。 スコープモード（オプション） スコープモードでは、オシロスコープでの観測のように、時間軸波形を表示します。μ秒 オーダーの分解能があり、パルス信号の観測（パルス幅や継続時間など）を行うことができ ます。 2

SRM-3006 セレクティブメータ UMTS P-CPICH復調モード（オプション） UMTS P-CPICH復調モードでは、SRMは5MHｚのUMTS帯域にあるすべて のセルのパイロットチャネル（P-CPICH, Primary Common Pilot Channels）を 復調します。全曝露レベルにおける各セルの寄与率を個別に検出、リスト化 します。また、それらの総和も計算します。全てのトラフィックチャネルが使用 されるときにおこる最悪値を見積もるための補正係数を適用することもできま す。SRMは同時にUMTS周波数帯域5MHｚ全体の曝露レベルに相当するア ナログ測定値も表示します。 LTE-FDD/TDDモード（オプション） LTEモードでは、1.4MHzから20MHzのチャネル帯域幅のFDD（Frequency Division Duplex）方式またはTDD（Time Division Duplex）方式のLTEの測定 を行い、PSS（Primary Sync Signal）、SSS（Secondary Sync Signal）、RS （Reference Singal）の値を表示します。RSについては、SRM-3006はアンテ ナの数を検出し、全てのアンテナのパワーを個別に測定します（RS0、RS1、 RS3、RS4）。平均パワー（RS Avg）、アンテナの合計パワー（RS Sum）、アンテ ナの最大パワー（RS Max）も表示します。最大負荷時のトータルパワーを推 定するための補正値を設定できます。 3軸式（等方性）プローブ 3501/03型 3軸式電界プローブ（27MHz-3GHz） 最新の通信方式に対応する、等方性測定可能な電界プローブです。 3502/01型 3軸式電界プローブ（420MHz-6GHz） 携帯電話、TV、ラジオ放送などの帯域をカバーする、等方性測定可能な電 界プローブです。 3581/02型 3軸式磁界プローブ（9kHz-250MHz） TV、ラジオ放送局や工場内など、近傍界での測定に適した等方性測定可 能な磁界プローブです。 1軸式プローブ 3531/01型 1軸式電界プローブ（27MHz-3GHz） 携帯電話、TV、ラジオ放送などで、より精密な測定が必要な場合に用いる電界プローブです。 3531/04型 1軸式電界プローブ（9kHz-300MHz） TV、ラジオ放送局周辺や工場内などで、より精密な測定が必要な場合に用いる電界プローブ です。 3551/02型 1軸式磁界プローブ（9kHz-300MHz） TV、ラジオ放送局や工場内など、近傍界でのより精密な測定が必要な場合に用いる磁界プロ ーブです。 SRM-3006 TSソフトウェア（オプション） SRM-3006 TSソフトウェアを使うと、PCからSRM-3006をリモートコントロールすることがで きます。また、SRM-3006型本体メモリに保存したデータをPCへ転送し、評価を行った り、データベースで測定データの管理をすることができます。測定レポートの作成や印 刷も簡単です。 ＊ 標準付属品として添付されているSRM-3006 Toolsソフトウェアは、SRM-3006型本体のメ モリ上に保存したデータをPCに転送したり、サービステーブルなどの各種設定の編集と SRM-3006型への転送を行うもので、リモートコントロールはできません。 3

SRM-3006 セレクティブメータ 主な仕様 SRM-3006型 本体 周波数レンジ 9kHz – 6GHz 測定モード スペクトラム解析、安全性評価、レベルレコーダ、 スコープ（オプション）、UMTS P-CPICH復調（オプション）、LTE-FDD/TDD（オプション） 分解能帯域幅RBW（-3ｄB） 10Hz-20MHz （1, 2, 3, 5, 10, 20ステップ） ＊スペクトラム解析モードにおいて。選択可能なRBWはスパンによる。 測定レンジ（MR） -30dBm - +20dBm （1dBステップ） 最大RF入力 +27dBm（ダメージレベル） 最大DC電圧 50V ノイズレベル < -130dBm または < MR - 100dB (RBW=1kHz, f≤30MHz) < -126dBm または < MR - 96dB (RBW=1kHz, f≤2GHz) < -125dBm または < MR - 95dB (RBW=1kHz, f≤4GHz) < -120dBm または < MR - 90dB (RBW=1kHz, f≤6GHz) （いずれか悪い方） 不確かさ（振幅） < ±1.2dB ＊温度範囲15-30℃、スペクトラム解析および安全性評価モードにおいて。 アッテネータ 0 - 50dB （1dBステップ） RF入力形式 Nコネクタ、50Ω 単位 専用プローブまたは登 V/m, A/m, mW/cm2, W/m2, dBV/m, dBA/m, dBmV/m, dBμV/m 録済みアンテナ 各種基準値に対する% 上記以外 dBm, dBV, dBmV, dBμV メモリ 128MB 動作温度 -10 ℃ - +50 ℃、 充電時0 ℃ - +40 ℃ 湿度 < 29g/㎡ (< 93%、+30℃) 寸法･重さ 297mm×213mm×77mm ・ 2.8kg（バッテリ含む） ディスプレイ 形式 カラーTFT-LCD、バックライト付 寸法、解像度 152mm×91mm、800×480ピクセル インターフェース USB mini B(USB2.0)、光-RS232(115200baud)、イヤホン3.5mm TRS 電源 バッテリ リチウムイオン電池 ・ 動作時間最長2.5時間 ・ 充電には外部電源を使用 外部電源 AC/DCアダプタ (12V DC/2.5A) 校正間隔 24ヶ月（推奨） 3軸式プローブ 1軸式プローブ 3501/03型 3軸式電界プローブ 3531/01型 1軸式電界プローブ 周波数レンジ 27MHｚ – 3GHｚ 周波数レンジ 27MHｚ – 3GHｚ センサ形状 3軸、ダイポール センサ形状 1軸、ダイポール 最大測定レンジ 200V/m 最大測定レンジ 160V/m ノイズレベル 40μV/m（900MHz, 1kHz RBW） ノイズレベル 20μV/m（100MHz-2.2GHz, 1kHz RBW） （3軸合成値） 70μV/m（2.1GHz, 1kHz RBW） 寸法･重さ 長さ460mm,アンテナ部135mm×90mm・450g 寸法･重さ 長さ450mm,アンテナ部直径120mm・450g 校正間隔 24ヶ月（推奨） 校正間隔 24ヶ月（推奨） 3502/01型 3軸式電界プローブ 3531/04型 1軸式電界プローブ 周波数レンジ 420MHｚ – 6GHｚ 周波数レンジ 9kHｚ – 300MHｚ センサ形状 3軸、ダイポール センサ形状 1軸、アクティブ・ダイポール 最大測定レンジ 160V/m 最大測定レンジ 50V/m ノイズレベル 60μV/m（900MHz, 1kHz RBW） ノイズレベル 20μV/m（1MHz以上, 1kHz RBW） （3軸合成値） 43μV/m（2.1GHz, 1kHz RBW） 寸法･重さ 長さ460mm,アンテナ部135mm×90mm・550g 寸法･重さ 長さ450mm,アンテナ部直径120mm・400g 校正間隔 24ヶ月（推奨） 校正間隔 24ヶ月（推奨） 3581/02型 3軸式磁界プローブ 3551/02型 1軸式磁界プローブ 周波数レンジ 9kHｚ – 250MHｚ 周波数レンジ 9kHｚ – 300MHｚ センサ形状 3軸、アクティブ・ループ センサ形状 1軸、アクティブ･ループ 最大測定レンジ 560mA/m 最大測定レンジ 100mA/m ノイズレベル 0.85μA/m（1MHz以上, 1kHz RBW） ノイズレベル 0.12μA/m（10MHｚ以上, 1kHz RBW） （3軸合成値） 寸法･重さ 長さ460mm,アンテナ部43mm×100mm・450g 寸法･重さ 長さ450mm,アンテナ部直径120mm・470g 校正間隔 24ヶ月（推奨） 校正間隔 24ヶ月（推奨） ＊本カタログの内容は2017年5月現在のものです。仕様・性能は改良等のため予告なく変更することがあります。ご注文の際には最新の内容をご確認下さい。 NardaS.T.S.社 日本総代理店 環境事業部：〒162-0813 東京都新宿区東五軒町2-13 東洋メディック株式会社 環境事業部 TEL: 03-3513-7403（直通） FAX: 03-3268-0264 kankyou@toyo-medic.co.jp TEL: 03-3268-0021(本社代表) http://www.toyo-medic.co.jp/keisoku 201705 4 NSTS 0217-E0272J