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プラント安全と保全の向上提案

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安全操業を確実にする13項目の理由

Endress+Hauserは、IEC61508に準拠した計測機器を開発し、さまざまな分野でプラントの安全性向上に貢献しています。プラントの安全性向上に貢献するEndress+Hauser製品の機能、技術について13項目にわたって紹介いたします。

このカタログについて

ドキュメント名 プラント安全と保全の向上提案
ドキュメント種別 製品カタログ
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取り扱い企業 エンドレスハウザー ジャパン株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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Products Solutions Services プラントの安全性向上 安全操業を確実にする13項目の理由 Integr ety ity Le SIL ndr eess+ Hau s プラントの安全性向上 Saf r vel E
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2 プラントの安全性向上 高い安全性とプラントの可用性 プロセス制御における安全機器の役割は、作業員、周辺環境、 また、シンプルかつ信頼性の高い安全機器の採用を求める声が 資産に対して危害を及ぼすリスクを最小限に抑えることです。 高まっています。その背景には下記の要因が挙げられます。 化学産業における安全システムの採用は世界的にここ数年で • 規格、法律、規制に由来する安全要件が強化されている。 2.5 倍に増加しています。 • 安全性アセスメントが最先端の技術(SIL)を基準としている。 • オペレータの意思決定責任が増大している。(例:改正ドイツ 労働安全衛生規則および欧州ガイドラインに基づくドイツ災 害事故法令) • 複雑で多様な技術の影響で維持保全コストが増加している。 • 専門知識や人員の不足、外注に頼らざるを得ない状況であ る。 法律や規格の変更、新しい規制の制定があると不確実性が発 生します。 最新の安全システム要件に適合するには、実績があり経験・知 識が豊富なパートナーが必要です。
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4 プラントの安全性向上 安全性の追求:最新の SIL 認証機器 系統的エラーの防止 エンドレスハウザーの最新型 SIL 認証機器は系統的エラ ーを最小限に抑え、安全システムにおける計測機器の高 い信頼性、シンプルなコミッショニングとテストを実現し ます。このパンフレットでは、プロセス制御における安全 機器の効率的で信頼性の高いプランニング、設置、テス NE107 に準拠した診断 ト、修理についてご紹介します。 機器異常時のアラーム信号、 プロセス条件不適合時の警報 12 ページ 最大 98% の診断カバー率 機器およびプロセスに関する広範囲な 診断機能による高い安全性 12 ページ Heartbeat Technology ™ 簡単な操作でテストレポートが作成、必要な時に いつでも容易に反復テストを実行可能 16 ページ 規格に準拠し検証された SIL ファームウェア ドライバ更新時における再度の「Proven-in-use ( 使用実績による証明)」アセスメント不要 8 ページ イベントログ 機器に関連するイベントの記録および トレーサビリティ 12 ページ HistoROM コンポーネント交換後のパラメータ 再設定不要 15 ページ
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5 IEC 61508 に準拠して開発された SIL 認証機器 開発プロセスの「Proven-in-use」フェーズを半年に短縮、 系統的エラーを防止(NE130) 7 ページ SIL 認証機器の選定およびサイジング アプリケータ および サイジングツール による 適正な機器選定 9 ページ SIL 関連図書 機能安全に関するすべての必要な情報を記載した 機能安全マニュアル 9 ページ 同一機種の冗長化により SIL3 を実現 機器更新時の煩雑さの回避 10 ページ SIL に適合した設置・設定・テストの手順 SIL に関連するパラメータ設定のシンプルな ガイダンス機能および自動テスト 11 ページ SIL ロック機能 アクセスの制限、SILモードの表示 10 ページ SIL 認証機器の識別 SIL 認証銘板 8 ページ
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6 プラントの安全性向上 プロセス制御の安全システムにおける 計測機器の要件 系統的エラーの防止 エンドレスハウザーの最新の SIL 認証機器は、安全計装システ プロセス制御における安全機器及びその運用要件は、機能安 ムのプランニング、実装、およびメンテナンスにおいて効率性と 全規格および推奨事項に詳述されています。ここで重要な点は、 安全性の向上を実現します。 潜在的な残存リスクを最小化するための系統的エラーの防止で す。 利点: エンドレスハウザーでは IEC 61508 の要件を自社の工場規格に • 法律及び規格で定められた要件への適合 取り入れ、機器開発プロセスにおいて実践しています。以下で • 高いプラントの安全性 は、プロマス(コリオリ流量計)を例にエンドレスハウザーの最新 • 安全機器のシンプルで信頼性の高いプランニング、コミ の SIL に関する重要な要素を説明します。 ッショニング、テストおよびメンテナンス 安全機器の系統的エラーの原因 対象 系統的エラーの 関連 IEC / EN IEC / EN VDI / VDE NAMUR NAMUR プロセス 原因 ページ 61508 61511 2180 NE79 NE130 不適切な機器選定および サイジング 9   不適切な設計(冗長化など) 10   許容できないプロセス条件 プランニング (測定物の不均一性、エアー溜 9  まりなど) 許容できない操作ステータス (不適切な演算処理など) 9    ソフトウェアのエラー 7     不適切な設置 9  設定エラー コミッショ 11  ニング及び その他の コミッショニングエラー 10    運転 許容できない 機器パラメータ変更 10    SIL 認証のない 15  メンテナンス ソフトウェアの使用 反復テスト 16 
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7 規格要件への適合: IEC 61508 に準拠した製品開発 検証された安全性 100,000 時間以上、不具合なく動作する必要があります。 機能安全規格 IEC 61508 に準拠した製品開発では、系統的エ IEC 61508 に準拠して開発された機器は NE130 に従い「Proven- ラーを防止するためのプロセスおよびテストが実施されます。こ in-use」フェーズが半年に短縮されます。 れらは エンドレスハウザーの製品開発基準として採用されてお 上記の手順を経て、各機器はユーザーの標準機器リストに加え り、品質と信頼性の象徴でもあります。TÜV(German Technical られ、NAMUR メンバー企業は他のメンバー企業によって実施さ Testing Association)などの外部検査機関による認定も、安全 れた型式テストも承認します。 性向上に寄与しています。TÜV は実施状況を精査し、SIL 適合 安全システムの使用に適合した機器に対し規定された特性値を ソフトウェアの更新 確認し、認証します。 IEC 61508 に準拠して開発された機器は 必ずソフトウェア更新 時毎に詳細な安全機能テストが実施されます。この場合 NE130 機器の型式テストおよび「Proven-in-use」アセスメント に準拠し「Proven-in-use」フェーズを追加実施する必要はあり NAMUR のメンバー企業(User Association of Automation Tech ません。 nology in Process Industries)は、独自のテストラボで機器タイプ テストを実施します。このテストには、機器に関連する NAMUR 推奨要件適合のチェックも含みます。 流量計に関連しては次の NAMUR 推奨項目をチェックしていま す。: NE21、32、43、53、80、95、100、105、107、130、131、 132。 「Proven-in-use」フェーズの短縮 通常の機器ではテストラボで検査後 NE130 で定められた 1 年 間の「Proven-in-use」フェーズが設定されます。この「Proven- in-use」 フェーズでは、 機器が 10 以上のアプリケーションで IEC 61508 に準拠して開発された機器の利点 • 広範囲に及ぶテスト項目により、機器及び開発プロセス における系統的エラーを防止 • 「 Proven-in-use」フェーズを半年に短縮 • IEC 61508 に準拠したソフトウェアのアップデートは、 「Proven-in-use」の追加実施不要
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8 プラントの安全性向上 安全機器のプランニング 適切なツールとそのインテリジェントな機能が、安全機器のプラ 例えばすでに完全機器を実装しているプラントでは、同じ検証 ンニングフェーズの初期段階から系統的エラーを防止します。 済のファームウェアバージョンを採用することで複雑化を回避で きます。スペアパーツ注文時に機器のソフトウェアバージョンが プロセス制御用安全機器が安全かつ確実に作動するためには、 異なっていて困ることもなくなります。オーダーコードでファーム 適切な機種選定、サイジング及びパラメータ設定が不可欠で ウェアのバージョンを指定することで、将来的にプラントのライフ す。 サイクル全体を通して同一の機器ソフトウェアが確実に提供され 使用することができます。 100 以上の SIL 認証機器 エンドレスハウザーは 60 年以上にわたりプロセス産業向けの計 利点: 測機器を提供し、安全系のアプリケーションにおいて 1,000万台 • 100 以上の TÜV 認定のSIL認証機器により、あらゆるアプ 以上の納入実績があります。また、SIL 認証機器の製品ラインア リケーションに最適な計測機器を提供 ップは 100 を超えるまでに拡張しました。エンドレスハウザーの • SIL 認証機器を明確に識別できることで不適切な機器の 標準化された型式検定済みの安全機器はお客様のプラントで 使用を防止 数多く実装されています。 • SIL ファームウェアを指定することでドライバの競合や非 www.endress.com/SIL 互換性を防止 SIL ロゴによる機器識別 シンプルかつ信頼性の高い機種選定およびサイジング SIL 認証済の機器は銘板上の SIL ロゴにより安全計装システム 初めに計測タスクに最適な測定原理および計測機器を決める必 への使用に適合することを容易に識別できます。 要があります。 エンドレスハウザーの提供する「Applicator」(ソフトウェアツール 指定可能な機器ファームウェア )は、機種の確実な選定およびサイジングを可能にします。この 新しい 2 線式機器のラインナップに関しては発注時にファーム ツールを使用すれば、数クリックで「製品の選定」モジュールが ウェアをコード選択できます。 お客様のアプリケーションに最適な計測機器を選定、「製品のサ イジング」モジュールで機器のサイジングが可能です。300 以上
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9 の測定対象物とその特性が Applicator に保存されており、プロ 機能安全マニュアル : 許容されない、または正しくない設定 セスデータを入力することで適切な測定原理の機器とサイジン 最新のインテリジェント機器は、その機能ゆえに複雑です。プロ グを行い、その結果をサイジングシートとして文書化します。 セス制御における安全機器の機能の信頼性を高めるためには、 機能に関連するすべてのパラメータを理解し、測定タスクに対し SIL 関連図書 て適正に設定する必要があります。このため、IEC 61508 では SIL の関連文書は関連するすべての安全特性値を明記し、安 設定パラメータの範囲を縮小することが要求されています。SIL 全機器に関連する動作条件を規定しています。安全機器の計 関連図書に加えて、ガイド付きの SIL 設定シーケンスを活用す 装に関わるすべてのデータをいつでも参照することができます。 ることで、確実に必要な設定が可能です。エンドレスハウザーの 機器に関するすべての SIL 関連資料は、当社のホームページ 機能安全マニュアル:許容できないプロセス条件(キャビテー www.endress.com/SIL から入手できます。 ションなど) 保護機能を損なう可能性がある許容できないプロセス条件の説 明などを記載しています。一般的に、流量計内のガスポケットや キャビテーションなどは回避する必要があります。また、電子モ ジュールのオーバーヒートを引き起こす可能性がある高温の測 定環境なども避ける必要があります。 利点:プランニング時の系統的エラーの防止 • Applicator により、アプリケーションに適合した信頼性の 高い機器を簡単に選定可能 • パッケージ化されたSIL 関連図書より安全特性値やアプ リケーション情報が簡単に参照でき、不適切な機器の使 www.endress.com/SIL 用や不適切な設定を防止 www.endress.com/applicator オンライン Applicator
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10 プラントの安全性向上 安全機器の設置および設定 冗長化のための安全機器の実装 SIL 3 測定点や 2oo3 (2 アウトオブ 3)回路の実装時など、安全 流量測定の冗長化 機器の冗長設計が要求される場合があります。 例えば、エンドレスハウザーの 2 線式機器は IEC 61508 に基づ き SIL 3 にも適用できるように開発されているため、同一機種に よる冗長化で SIL 3 安全装置とすることが可能です。 Promass の冗長化安全システム エンドレスハウザーの Promass シリーズは、クロストーク(相互 干渉)の影響を受けないコリオリ質量流量計です。フランジに直 接、直列設置できるため、省スペース化が可能です。流量計間 に短管の設置や補正措置の必要がないため、追加工事費用が 不要です。 Prowirl の冗長化による安全システム Prowirl 200 は、IEC 61508 に準拠して開発された渦流量計で す。1測定ポイントに 2 個の独立したセンサと電子モジュールを 搭載したデュアルセンサは、同一機種による冗長化設計で配管 を改造することなく SIL 3 のシステムを実現、コストパフォーマン スの高い SIL 3 認証機器です。 設定およびロック機能 SIL 認証機器を実装する際には規格に則した設定手順が要求さ れます。機器のパラメータ設定時に SIL シーケンスが有効にな り、設定完了時に設定内容 がロックされます。 お客様で固有のアクセスコードを設定して不正アクセスから機 器を保護することも可能です。さらに、ハードウェア書き込み保 SIL ロック機能 護スイッチが、あらゆる設定操作および通信インターフェースへ のアクセスをブロックします。機器が安全装置として正しく設定さ れ、あらゆる不正アクセスを防止します。
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11 ミスを防ぐシンプルな操作 SIL 設定シーケンスを開始すると、パラメータ設定中の系統的エ 機器が多機能化すると多くの場合操作が複雑になります。 ラーを防止するために複数の SIL 関連パラメータが指定された 特に安全機器に関してはミスなく確実に設定を行う必要があり、 デフォルト値に設定されます。これには以下の防止が含まれま 分かりやすい操作が重要です。 す。 • 測定値の過度のダンピング(応答時間の遅延) エンドレスハウザーは機器の操作コンセプトを標準化すること • シミュレーションモード時の意図的操作 で、シンプルかつ信頼性の高いパラメータ設定を実現していま • 測定値のオフセット す。この標準化により、同一のパラメータを同じ方法で設定する • 機器故障等のイベント発生時のアラーム未設定 ことが可能です。表記方法、メニュー構造、ガイド付き設定シー ケンスの標準化により、機器の操作が容易です。 • 安全機器に影響するプロセス条件発生時のアラーム未設定 注文時のご指定により、工場出荷前に SIL 及び NAMUR 要件 に基づいた設定がプリセットされます。これにより設定に関する SIL 設定シーケンスはミスのない設定をサポートし、安全機器の 操作ミスを減らすことができます。 確実な動作を実現します。 正確な設定を可能にする SIL シーケンス SIL シーケンスは、安全計装システムの機器設定専用に設計さ れています。SIL 設定シーケンスを有効にすれば、すべてのパ ラメータが安全機器に正しく設定されます。シーケンス実行時、 責任者がすべての設定項目をチェックし承認します。ロックを有 効にすると、シーケンスが終了します。下図は Promass 200 を 例にパラメータおよび SIL 設定シーケンスのフローを示していま す。 例:Promass 200のパラメータチェックのSILシーケンス 設置方向 電流出力1の割当て 電流出力レンジ 4mAの値 20mAの値 ダンピング エラーモード 測定対象物の選択 パイプ内エアー混入のモニタリング 下限値、 上限値、 応答時間、 パイプ内エアー混入 パイプ内エアー混入 パイプ内エアー混入 圧力補正 圧力値 ゼロ点調整
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12 プラントの安全性向上 シンプル且つ目的性のあるメンテナンス NE107 に準拠した診断、診断リストおよびイベントログ エラー信号 赤色点滅表示による明快なエラー表示 (例:メイン電子モジュール故障) 明確なエラー診断 NE107 に準拠した、エラー表示による診断 (例:S441 = 電流出力 1 オーバー — 仕様範囲外) 対処方法 エラー内容とともに稼動時間および対処方法を表示 (詳細なエラー診断のための追加 ID を表示) 診断リストおよびイベントログ NE107 に準拠したすべてのデバイスメッセージと イベントの時系列表示 イベントログの時系列シーケンス イベントの開始と終了、稼動時間カウンタによるタイム スタンプ及びイベントログのリストへの書き込み
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13 SIL シーケンスによる安全な設定    SIL シーケンス SIL シーケンス設定開始 SIL ロックコード入力 SIL ロックコードを入力し SIL シーケンスを実行開始 パラメータのチェック SIL に関わるすべてのパラメータの自動チェックおよび 指定された SIL デフォルト値の設定 レビューと確認 すべての SIL 関連設定パラメータのレビューと確認 (例:Promass 200、13 ページを参照) 完了およびロック SIL ロックコードを入力して SIL シーケンスを完了、 不正アクセスを防止 SIL シーケンス完了 すべての SIL 関連パラメータの設定、検証、確認、 ロックが完了
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14 プラントの安全性向上 安全機器の実装と運用 長期安定性を実現する堅牢なセンサ プロセス制御の安全機器は、エラー発生時に明確かつ迅速な エンドレスハウザーの多くのセンサが 20 年以上にわたり数百万 診断を行うことが特に重要です。 のアプリケーションにおいて適正に作動していることは堅牢性の IEC 61508 に準拠した開発プロセスにより、機器開発中に発生 証であり、プラントの長期にわたる安定した稼働をサポートしま する系統的エラーの大部分を防止しています。その結果、運転 す。 中の機器の信頼性が大幅に向上します。Heartbeat Technology などの革新的な診断機能は、優れた継続的エラーカバレッジを 通常の環境条件下ではエンドレスハウザーのセンサ寿命は 12 実現します(TTC:トータルテストカバレッジ > 95%)。これにより、 年を超え、現行の IEC 61511 に適合しています。 安全機器の故障につながる危険でランダムな機器エラーが、確 実かつ即座に検出されます。危険なエラーが検出できないこと エンドレスハウザーの流量計は仕様外のアプリケーションにおい で発生していた残存リスクも、かつてないレベルまで削減されて ても長期間の実装経験があり、優れた長期安定性を提供してい います。 ます。 デバイスメッセージは、NE107 要件に準拠してカテゴリー化され 電子モジュールのドリフトの検知機能が大幅に向上。Fieldcheck ています。最高レベルの安全性およびエラーカバレッジを実現 や Heartbeat Technology などの専用のテストツールにより、あら するため、多数の診断機能が追加実装されました。NE107 に準 ゆる偏差を明確に診断できるようになりました。 拠した明確なエラー分類、および文章説明によるトラブルシュー ティング表示により、プラントのシャットダウン時間の削減を可能 NE107 に準拠した明確な機器診断 にします。さらに、イベントカウンタによりプラントや機器ステータ フィールド機器は自己監視機能により、機器ステータスの出力が スの透明性が飛躍的に向上し、トレースが容易になっています。 可能です。最新型安全システムの診断では、機器の故障につ ながる危険な機器エラーは確実に検出できます。アラームを適 NE107 に準拠した多くのエラー診断が、迅速で適正な処置をサ 正に活用することで、プラントは安全な状態に復帰します。 ポートし、対処時間とコストを削減します。 NAMUR 107 への準拠 チェック 仕様範囲外 メンテナンス要求 エラー NE107 に準拠した診断 エラー表示および対処法
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15 安全機器の修理 安全機器のシンプルかつ確実な修理 プラントの安全機能や可用性の確保には、安全機器が要です。 再校正することなく復旧が可能です。これにより、故障発生時に 故障した安全機器の迅速かつ確実な修理が特に重要なのは、 機器を取り外す必要がなく、高いプラント可用性を確保します。 このためです。 これには、以下が含まれます。 コンポーネントのスムーズな交換、および設定パラメータの正 確な移行 • エラー原因の抑制 エンドレスハウザーの最新型 2 線式機器はサブコンポーネント • 適切なスペアパーツの識別 に互換性があり、保管コストを削減、プラントの可用性が向上し • ます。故障したコンポーネントのスムーズな交換 • 設定パラメータの正確な修復 HistoROM メモリが機器本体に搭載されており、故障等により電 • 修理後のシンプルな設定および検証 子モジュールを交換した場合、HistoROM は設定パラメータを 新しい電子モジュールに自動的に上書きします。パラメータを再 エラー内容の理解 設定することなく、コンポーネントを交換するだけでスムーズに現 NE107 に準拠したエラー診断、文章説明によるトラブルシューテ 場復旧できます。 ィング機能により迅速で明確な対処をサポートします。 安全機器に関しての簡単なパラメータ設定および検査 スペアパーツの明確な識別 HistoROM により、すべての機器固有のパラメータを自動的に 機器に必要なすべてのスペアパーツが、機器のカバー(下図 かつ確実に移行することができます。安全機器のパラメータ設 を参照)に記載されています。また、www.endress.com/order- 定を適正に実行するために再度 SIL シーケンスが自動的に働 ident. からオンライン検索も可能です。発注時に既存のハード き、SIL に関わるすべての設定パラメータをチェックし、ロックしま ウェアおよびソフトウェアバージョンとの互換性が確認できます。 す。 SIL 機器でも、認証済みの同じスペアパーツを使用することで、
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16 プラントの安全性向上 測定機器の心拍数をチェックする プラントの可用性向上、オペレーションコストの削減を実現するためにエンドレスハウザーは Heartbeat Technology によるトレンド分析および検証機能を搭載した機器を多数ご用意して います。 Heartbeat Technology には診断・検証・監視という3つの機能があ り、これらの機能を適切に組み合わせることで優れたコストパフォー マンスとライフサイクル全体を通じて安全なプラント操業を実現しま す。 Heartbeat Technology を搭載した機器は、プロセスの常時診断 および高度な診断機能の点で優れています。 検証はプロセスに設置した状態で運転中に実施可能、機器の 取り外しやプロセスの中断は不要です。 そのため、検証のための労力を大幅に削減できます。また、監 視機能により予知保全が可能となり、プロセスおよびメンテナン スストラテジーの最適化をサポートします。 Heartbeat Technology は、プロセス制御の改善に貢献します。 プロセスの信頼性及び安全性が向上し、検証の労力が大幅に 削減されます。トレンド分析によりプロセス最適化と更なるコスト 削減も可能です。 測定機器の心拍をチェックすることで、機器の健康状態を常に 把握することが可能です。
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17 Heartbeat Technology:計測の信頼性向上と運用の簡素化 Heartbeat Technology Heartbeat 診断 Heartbeat 検証 Heartbeat 監視 24/7 プロセスおよび機器の常時診断 検証の文書化 予知保全のための情報 プラントの可用性向上 プロセスの安全性向上 検証労力の削減 プロセスおよびメンテナンスストラテジーの最適化 • 分かりやすい操作説明が記載された • いつでも測定点の検証および検証結 • 機器が提供する機器データおよびプロ 明確かつ標準化された診断メッセージ 果の文書化が可能 セスデータをトレンド分析することで予 により、機器の状態を基準にした効率 • 操作ガイド付き機能が容易な検証手順 知保全が可能 的なメンテナンスが可能 を実現し、いつでも文書化された検証 • 機器およびプロセスパラメータの組み • 機器の常時自己診断機能により検証 結果の取得が可能 合わせで、課題とするプロセスの最適 の実施サイクルを延長しても安全なプ • 自動作成される検証結果のエビデンス 化分析が可能 ラント操業が可能 文書は、 規制、 法律および規格で必 要とされる項目をサポート Heartbeat Technology – 高いプラント可用性と運用コストの削減
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18 プラントの安全性向上 安全計装システムのプルーフテスト Heartbeat Technology:機器およびプロセスの高度な診断、プロセスの中断が不要なオンサイト検証 安全計装ループの機器は、IEC 61511 および VDI/VDE 2180 ることが可能です。オペレータはガイド付きの手順に従うことで に準拠して一定の間隔でテストする必要があります。プルーフテ 簡単に機能テストを実行することが可能です。 ストの目的は、すべてのコンポーネントがエラーなく動作すること 機器に合わせて設計された専用の DTM ソフトウェアを使用して を確認することです。特に流量測定では、一般的に機器を取り 追加テストを実施することで、より幅広いプルーフテストが実施で 外して校正リグに設置しテストする必要があり、プルーフテストに きます。エンドレスハウザーの Proline 流量計の Heartbeat 検証 は長時間を要します。 は DIN EN ISO 9001:20018 - Section 7.6a) に準拠したトレーサ ブルな検証の要件に適合し、機器のトータルテストカバレッジを この問題に対し、エンドレスハウザーは規格に適合した再校正 95%以上カバーします。 の間隔を延長する方法をご提案します。 Heartbeat Technology がプルーフテストに関わるコストと Heartbeat 診断:最高レベルの機能安全、24/7 時間を大幅に削減 最高レベルの診断カバレッジを誇るエンドレスハウザーの最新 Heartbeat Technology は安全計装システムに設置した状態でプ 機器は、故障の可能性を大幅に削減し、検出されない危険側エ ルーフテストを実行し、要求された信頼性で測定機器が動作し ラーを最小限まで減少させています。安全計装システムのプル ていることを文書化、プラントオペレータの責任業務をサポートし ーフテスト間隔はエンドレスハウザーの計測機器ではなく、ルー ます。 プ内の他の機器により機能テストの頻度が決まります。 Heartbeat 検証:必要な時にいつでも文書化できる機能の 信頼性 オペレータの現場操作で、Heartbeat 検証はいつでも一連の機 能テストを実施します。 この機能テストは、センサから変換器に至るまでのすべてのシグ ナルチェーン、および正しい出力がされているかをチェックしま す。検証結果は明確かつ包括的な検証レポートとして文書化さ れ、現場機器またはアセットマネジメントシステム経由で取得す
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19 危険場所で使用可能なタブレット コンピュータ 現場ディスプレイ、PC、またはアセットマネジメントシステム からリモートアクセス
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Contact エンドレスハウザージャパン株式会社 東京都府中市日新町5-70-3 Tel 042(314)1911 Fax 042(314)1951 info@jp.endress.com www.jp.endress.com CP01208Z/11/JA/01.17