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スライドスクリュー

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スライドスクリューのカタログです。

このカタログについて

ドキュメント名 スライドスクリュー
ドキュメント種別 製品カタログ
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このカタログ(スライドスクリュー)の内容


Page 1:SLIDE SCREWJ-1スライドスクリュースライドスクリュー構造と特長・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・J-2選定方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・J-3取付方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・J-6取扱い上の注意・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・J-6特殊仕様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・J-6寸法表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・J-7

Page 2:SLIDE SCREWスライドスクリュースライドスクリュー NBスライドスクリューはラジアルボールベアリングと軸の摩擦を効果的に利用して回転運動を直線運動に変換するユニークな駆動装置です。単純な機構のため、メンテナンスが容易で取付も簡単です。正確な位置決めの追求は困難と思われますが、スライドスクリューの持っている特性を十分に生かすことにより、各種装置の搬送部に利用できます。J-2 J-3構造と特長 NBスライドスクリューは、2個のアルミ製ブロックの両端面に、リードにあわせて一定角度をつけたベアリングを各3個組込んだもので、2個のブロックの間に丸シャフトを挿入し、シャフトを回転させることにより、シャフトとベアリング外輪の接触角に従って、直線運動を実現します。また、負荷の大小に対しては、スプリングを組込んだ六角穴付きボルトにより調整ができます。丸シャフトで直線駆動が可能 NBスライドスクリューは丸シャフトを使用しているため、ロングストロークに容易に対応できます。機械効率が高い スライドスクリューは、両サイドのベアリングとドライブシャフトの転がり運動を利用した機構のため、機械効率は90%と高い数値を示します。無給油での使用が可能 両サイドのベアリングはグリース入りを使用していますので、ドライブシャフトの腐食等の問題がない限り給油の必要はありません。過負荷防止機構 異常な過負荷が発生した場合には、スリップにより停止し、事故を未然に防ぐことができます。図J-1 SS形の構造推力調整用ボルトラジアルボールベアリング丸シャフトブロック選定方法必要推力 スライドスクリューは、ブロック上部のボルトを締付けることでベアリングをシャフトに押し付け、推力を発生させます。従って、負荷の有無にかかわらず、ベアリングには一定の力が常時かかりますので、必要以上の推力を与えないことが重要になります。 ワークを水平に移動する場合のリニアシステムの摩擦抵抗は次式で求めます。定格寿命表J-1 基本動定格荷重(推力)呼び番号SS 6SS 8SS10SS12SS13SS16SS20SS25SS30CF:基本動定格荷重(推力)(N)982944415885887841,0801,4702,160F1:摩擦抵抗(N)μ:摩擦係数 W:ワーク質量(kg)g:重力加速度(9.8m/sec2)この場合の摩擦係数は安全率を見てμ=0.01とします。また、起動・停止時の慣性力も考慮にいれる必要が有り、その場合の慣性力はF:推力(N)F1:摩擦抵抗(N)F2:慣性力(N)となります。したがって、起動時には摩擦抵抗と慣性力がかかり、必要推力が最大となります。……………………………(1)F1=μ・g・WF2:慣性力(N)W:ワーク質量(kg)dν/dt:加速度(m/sec2)………………………………(2)F2=Wdνdt………………………………(3)F=F1+F2寿命 定格寿命はドライブシャフトの回転数で表わされ式(4)になります。またその場合の総走行距離と寿命時間はそれぞれ、式(5)、式(6)で表わされます。L:定格寿命(回転) CF:基本動定格荷重(推力)(N) F:推力(N)LS:走行寿命(km)ℓ:リード(mm) Lh:寿命時間(h)n:毎分回転数(rpm)L=(CFF )3L・ℓ106LS=Lh=L60・n×106…………………………(4)………………………………(5)……………………………(6)総走行距離寿命時間

Page 3:SLIDE SCREWスライドスクリューJ-4 J-5NC=60λ22πL2許容回転数 軸は高速回転になると固有振動数に近づき共振を起こし、運動不能になります。この時の回転数を危険速度と呼び、次式で求めます。なお、使用にあたっては、安全のため、計算値の80%以内を最高回転数とします。Nc:危険速度(rpm) L:取付間距離(mm)λ:取付方法による係数(図J-3参照) D:軸径(mm)Nc:危険速度(rpm) L:取付間距離(mm) E:縦弾性係数(N/mm2) I:断面二次モーメント(mm4)γ:密度(kg/mm3) A:軸断面積(mm2) λ:取付方法による係数(図J-3参照) 中実シャフトでは、縦弾性係数E=2.06×105N/mm2、密度γ=7.85×10−6kg/mm3としたとき、式(7)は次式になります。・EI×103γA………………(7)NC=12.2・λ2L2 D×106………………(8)図J-2 危険速度と取付間距離1021031042 2 23 3 34 4 45 56 6 68 81021031042 2 23 34 45 6 83 4 6 83 4 6 8 2 2 23 34 5 6 83 4 5 6 810210310480006000400030002000100080060040030020020 30 40 60 80 2 23 34 4 5 6 86 8102103104固定−自由支持−支持固定−支持固定−固定回転数(rpm)取付間距離L(mm)φ30φ25φ20φ16φ12,13φ10φ8φ6図J-3 取付方法取付間距離λ=1.875固定 自由取付間距離支持 支持λ=3.142固定−自由支持−支持取付間距離固定 支持取付間距離λ=3.927λ=4.730固定固定−支持固定−固定固定計算例1.下記条件を満たすスライドスクリューの選定支持方法:固定−支持取付間距離:1,500mm外力:98Nテーブル質量:50kgストローク長さ:1,200mm摩擦係数:0.01最大移動速度:12m/min毎分往復回数:4回●必要推力の決定F=98+(0.01×50×9.8)=102.9 N従って寸法表の最大推力より、SS10以上が必要になります。●許容回転数 条件より危険速度Ncは式(8)よりλ2Nc=12.2・──・D×106L2=83.6D 回転となります。 最高速度Vmaxは安全率を0.8とすると0.8・Nc・ℓVmax=──────m/min1000(ℓ:リードmm)となります。以上の計算をSS10から16まで行った結果が下表になります。従って、条件の最大速度を満たすスライドスクリューはSS13−15またはSS16−16になります。λ=3.927L=1500mm●寿命計算SS13−15の寿命計算を行います。定格寿命は式(4)よりCFL= ─3×106=186×106回転F 条件を満たす毎分の平均回転数nは1,200×2×4n=───────=640回転15となり、寿命時間はLLh=────=4,840(h)60×nとなります。 また、SS16−16ではそれぞれL=4.40×106回転n=600回転Lh=12,200(h)となります。2.下記条件における最大移動速度を求める支持方法:固定−支持取付間距離:2,000mm使用スライドスクリュー:SS16−16危険速度は式(8)よりλ2Nc=12.2・──・D×106L2=752rpm従って最大移動速度は安全率を0.8として0.8・Nc・ℓVmax=──────m/min(ℓ:リードmm)1000 =9.6m/minλ=3.927L=2000mmD=16mm呼び番号軸径Dmmリードℓmm危険速度Ncrpm最高速度Vmaxm/minSS10-10SS10-15SS12-12SS12-18SS13-13SS13-15SS16-16SS16-241012131610151218131516248361,0001,0801,3306.6810.09.6314.411.313.017.125.6

Page 4:SLIDE SCREWスライドスクリューJ-6取付方法1. ドライブシャフトのごみほこり等を取り除きます。2. 上下のブロックでシャフトを挟みこみ、シャフトとベアリングの間のすきまがなくなる程度に推力調整用ボルトを軽く締付けます。3. スライドスクリューをテーブルに仮に取付けます。4. テーブルを前後に移動してスライドスクリューと案内部の平行度をだした後、固定します。5. テーブル進行方向に必要推力と同等の負荷を与え、スリップがなくなるまで推力調整用ボルトを徐々に締付けます。このとき、左右のボルトは均等なトルクで締付けてください。また、寿命の低下の原因にもなりますので、推力調整用ボルトは必要以上のトルクで締付けないでください。取扱い上の注意●ドライブシャフトは、摩耗防止やスムースな運転をするために、焼入れ研削加工されたシャフトを使用してください。(NBシャフトP.F-1参照)●スライドスクリューはベアリングとシャフトの摩擦を利用しています。リードは負荷の変動、進行方向、シャフトの状態などの影響で変化します。リード値は目安とし高精度の位置決めが必要な場合には、外部にリニアスケールなどの測定機を取付けて制御してください。●スライドスクリューと案内部が平行でない場合には、スライドスクリューに偏荷重がかかりますので、平行度には十分注意してください。●スライドスクリューは過負荷時にスリップを起こし機器を保護します。しかし、頻繁にスリップを繰り返すと寿命が短くなりますので注意してください。●スライドスクリューにラジアル方向の荷重がかかった場合、寿命が短くなります。ラジアル方向の荷重は案内部で受け、スライドスクリューにかからないようにしてください。なお、ロングストロークで使用する場合、スライドスクリューの近傍にスライドロータリーブッシュ(P.E-8参照)などの直線・回転運動機器を取付ると効果的です。特殊仕様NBでは特殊リード、逆リードなど特殊仕様も承ります。詳細はNBまでお問い合わせください。J-7SS形呼び番号の構成主要寸法呼び番号SS 6SS 8SS10SS12SS13SS16SS20SS25SS306810121316202530質量kgHbWbWh±0.05h1φdh1φdH1Hh±0.05H1※2※2af1af1f2W1 W1L1 L1L2-M深さC※1 取付用ボルト穴N右ねじが標準になります。※1 取付用ボルト穴N4-M深さCLSS6∼SS16形 SS20∼SS30形Hmm軸径dmm1N≒0.102kgf 1N・m≒0.102kgf・m軸径スライドスクリュー例)SS 16 Nリード16取付穴追加- -WmmLmmhmmH1mmL1mmW1mmf1mmf2mmammbmmM CmmN h1mm20.528.536.540.540.550.560.576.58920283640405060769025404650506070808810141820202530384428405154546271829236566272728697110127121824252532405060101820252530506060−−−−−−405070−−20202025303236−−24252532405060M3M4M4M5M5M5M6M8M86.591212.512.516121215−−M4M4M4M5M6M8M8−−81010101015156, 98,1210,1512,1813,1516,2420,302530,4524.573.51181471471962653925390.030.140.250.310.310.410.561.11.40.030.090.170.220.220.390.571.051.65標準リード※3mm最大推力N最大締付けトルクN・m※1 取付用ボルト穴Nは要求ある場合のみ加工いたします。※2 H1寸法は最大推力時の寸法です。※3 リード値は目安となります。