岩下エンジニアリング

液体定量供給装置。すなわちディスペンサーを日本市場に導入して約半世紀。当社の歴史は、流体コントロールと定量供給技術追求の歴史そのものであったと思います。

小型、 ローコスト、セル生産に対応したEzROBO-3、高剛性により高精度塗布を実現したEzROBO-5シリーズ、大型基板の塗布や三次元塗布を可能にしたEzROBO-Aceシリーズなど、ニーズに合わせたロボットシリーズの拡充に努め、塗布システム、FA装置としては世界最高水準の流体コントロール技術を盛り込んだSYSTEM3300、3300Cを世に送り出してきました。

日々進化していく工業用流体材料をいかに正確に定量供給させるか、新世代のテクノロジーに対応したアプリケーションに対して、いかに迅速に対応できるか。実験を繰り返しながら各々の用途にあったロボットシステムや塗布システム、FA装置の開発に専念することはもとより、今後はさらに、テクノロジーの要求に応えるべく正確かつ高速に塗布する技術の開発やニーズにあった製品を世に送り出していくことが当社の使命であると考えています。

また、当社のディスペンサー市場に対する一貫したマーケティングコンセプトである「ディスペンサーのポテンシャル用途は無限である」に基づく新しいアプリケーションに対応した新製品の開発や技術開発の取り組みを従来の半導体業界やエレクトロニクス業界のみならず、自動車業界や食品、医療を始めとするその他の分野についても強力に推進していこうと考えています。

ディスペンサーを日本市場に導入した日から今日までの産業界の大きな変革は、今後さらなる進化を遂げることはまちがいありません。その中において、IEIの原点である「創造、挑戦そして開拓」のモットーの下、産業界のみならず液体供給を必要とする全ての業界に向けて一層のインパクトを与え続けていきたいと考えます。